起立性調節障害のまま大人になったら辛いこと
学生時代が終わり、大人になると、保護者の手から離れ就職や起業、バイトをしながら夢を追うなどそれぞれの人生を進み、起立性調節障害の方も同じく今後の人生をどう生きるかを考えて行動に移す時期を迎えます。
もし起立性調節障害が回復していない場合、学校に行きたくても行けない、から働きたくても働けない、という悩みに変わり、学生時代と違って理解者がどんどん減ってしまい自己責任という言葉がプレッシャーになります。
起立性調節障害で学校に行けなかった場合、身体が回復しても仕事をすることを一般の健康な方と同じ土俵に立つまでの精神的ハードルが高く一歩踏み出すことがとても勇気がいりますね。
- 朝起きれなかったらどうしよう
- 通勤の電車でしんどくなったらどうしよう
- うまく人と話せるかな
- 休んだらサボリと思われないかな
- 体調が不安でシフトを決めることができない
- 約束を守れるか不安
と一握りですがこのような不安で面接にもいくことができない、採用されてもいざ起きれなくて無断欠勤してしまう、休んでしまい居場所がなくなる、不採用になるなど働こうと思っても働けず、何度も繰り返すうちに自分にも自信がなくなり自責の念にも陥り、もう仕事をすること自体を諦めてしまうケースもあります。
そうすると親からもこのまま働かずにどうするのか干渉されたり、親戚の集まりで居心地が悪くなったり、日中に家に居るとご近所さんの目があるので外に出なくなり、自分で自由に使えるお金もないので引きこもりになってしまいます。
働く意思はあるけど身体と心が回復できておらず、いきなりフルタイムで働くことは起立性調節障害の人にとって、すごくすごくすごく大変なこと。
まずは1に短期バイトや週2−3回からの短時間バイトなどから始めることが社会に触れる一歩であり、自分の体調のキャパを知り、向き不向きなど判断をして次のステップに進むと良いですがその働き方も親が反対したり、自分でも恥ずかしいと思ってしまい、結局何もせぬまま月日だけが流れてどんどんどんどん働きにくくなってしまうこともあります。
私は学生の親戚の子を仕事に誘い、朝起きれたら迎えに行くから一日だけフルで頑張ってみる、翌日は泥のように眠り、また気分や体調が良くなった時に一週間に一回、などと出来ることや得意なことをひとつづつ増やし社会人として働く時の選択肢を決める目安になればとサポートをしています。